【現在(いま)を編集する-月刊「新潮」創刊120周年記念展】ごあいさつ

2024年10月05日

 一冊の雑誌の歴史から、何を感じ、何を学び、何を継承し、変容し、生かすのか。雑誌という生き物の有り様を俯瞰する事で、現在がはっきりと姿を現す。その姿は、きっと文芸というジャンルを遥かに超えた地平を顕在化しているに違いない。その意味では、月刊新潮展は紙媒体の明日を示す重要なイベントになる事だろう。
 雑誌という紙媒体の乗り物が、文学館という乗り物に乗り換える。そうする事で新たな情報が生まれる。その窯変した情報を楽しむ事で、新しい表現媒体をイメージしてみる。見る体験の中からそんな動きが生まれたら面白い。展示を楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

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