【歴代萩原朔太郎賞受賞作展】ごあいさつ

2023年03月04日

 今回の展示は、歴代受賞詩人の皆さんに、前橋文学館に帰って来てもらうことだ。 というのは、萩原朔太郎賞は、受賞者展を毎回前橋文学館で行なってきたからだ。 生家で帰りを待つ親のような気持ちが、この企画展示の底に流れているのだ。

   「詩人は詩を読んでもらう事で生き続ける」

 と、那珂太郎さんが言っていた。 展示する事で詩を甦らせ、思い出を立ち上がらせ、詩の未来を展望する。

 そして、受賞した詩の当時を探り、受賞した詩の現在に想いを馳せる。 さらに、萩原朔太郎賞の歴史は詩の歴史の中でどのような役割りを担ってきたのだろうか。そんなことも感じられたらありがたい。30年という道のりを辿ることで、さまざまなテーマが浮き彫りになる展示になればいいと思っている。

    お帰りなさい。

    そして、いってらっしゃい。

 前橋文学館は、これからもずっと、詩の故郷のような存在であり続けたいと思っている。

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