【すべのものをすてて、わたしはよみがへる。-大手拓次展】ごあいさつ
2022年11月01日
詩人、というのは肩書きではなく、一つのライフスタイルのことで
大手拓次の短い生涯を辿っていくと、まさに人生を表現に使い切っ
生前詩集は刊行されなかった。
生涯独身であった。
常に病苦に悩まされた。
きちんと会社員を務めた。
それらのことに、表現がまったく侵食されてはいない。そのことが
今回の展示は、薔薇の詩人と呼ばれる拓次の会社員としての活動、
コロナ、戦争、災害、事故、自死など、未来に希望を持てない時代