朔太郎忌の開催延期を受けて

2021年05月08日

 前橋市出身の詩人・萩原朔太郎は、1942(昭和17)年5月11日に肺炎のため東京の自宅で亡くなりました。息を引き取る直前まで意識ははっきりとしており、会話もできた状態だったそうです。

 朔太郎も参加した詩雑誌「四季」は、昭和10年代という激動の時世にあって、抒情詩復興の機運の中心的存在を担っていた同人雑誌でした。同誌の編集人でもある堀辰雄は、彼の死に際して、同月22日にこう言ったといいます。

 

「なんとか紙の増配が欲しいものだ。日本一の詩人の追悼号だからなあ」

 

 その後も同人らと遺族の間で話し合いが持たれ、萩原朔太郎追悼号として特集を編まれた「四季」9月号は、朔太郎にゆかりのある多くの作家たちから寄稿を得、珠玉の一冊として今なお手に取ることが出来ます。

 

 

 さて、朔太郎の命日に最も近い土曜日に開催される「朔太郎忌」は、今年は5月8日(土)の本日開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症がさらに猛威をふるう昨今の状況を鑑み、7月3日(土)に開催延期となりました。楽しみにしてくださっていたファンの方には大変申し訳がなく…!しかし安心安全な開催のため、もうしばらくご辛抱いただければと…!

 6月5日(土)より、改めてチケットの販売・お取り置きを開始いたします。前者は文学館受付にて、後者はオンラインでお申し込みが出来ます。なお日程・会場変更に伴う再度のお申し込みとなるため、QRコードが変更となります。詳しくは当日こちらにアップされる、新しいフライヤー裏面にあるQRコードを読み取ってください。9時から受付開始となります。

 オンラインでのお申し込み手順に関しましては、前回と同様になります。事前にこちらをご確認いただければと思います。

 

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