詩集『月に吠える』100年記念展の様子をお届けします

2017年08月01日

 7月22日よりいよいよ「詩集『月に吠える』100年記念展」が始まりました。展示室入り口に置かれた詩集『月に吠える』の表紙を開き、いざ朔太郎の詩の世界へ…。

 

『月に吠える』扉と館長

 

 本展は、日本近代詩における一つの事件であった『月に吠える』刊行より今年で100年の節目を迎えたことを記念して企画されました。

 『月に吠える』の刊行前後を「『月に吠える』 前夜」と「『月に吠える』 刊行」の二部に大別して、その刊行までの遍歴と刊行後の展開を追う展示構成となっています。

 「愛憐」「恋を恋する人」を含む『月に吠える』無削除本の展示(9月17日まで)や北原白秋の序文の直筆原稿、朔太郎の自筆原稿や草稿ノート、当時の反響と『月に吠える』の読まれ方が分かる数多くの資料、『月に吠える』簡略年譜のほかに、朔太郎自身の願いでもある「詩画集」としての側面にも注目し、田中恭吉、恩地孝四郎らの挿画も展示しているほか、現代の作家が『月に吠える』の詩をイメージして作ったオブジェや映像作品も展示しています。『月に吠える』に親しんできた方も、そうでない方も楽しんでいただける充実した内容となっております。

 

 また、3階オープンギャラリーでは清家雪子氏原作コミック『月に吠えらんねえ』展も同時開催中です。

 

当館の朔くんこと萩原朔美館長も居酒屋BOXY前でまったり。(呑んでいませんよ!)

 

 7月29日より、1階文学館ショップにオリジナルグッズが追加され賑やかになりました!『月に吠えらんねえ』キャラクターの缶バッヂ第3弾およびキーホルダー各三種が新たに販売中です。絵柄はそれぞれ6種からお選びいただけます。

 二つの展示を同時に楽しめるのは10月9日(月)まで。夏休みを利用して、ぜひお出かけください!

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